結婚退職制

ただ、これまで述べてきた制度のほとんどが、会社員の中でも、「男性の正社員」にしかあてはまらないのが、これまでの日本の会社の実情でした。会社と雇用契約を結び、仕事と引き換えに給料をもらって働くのが会社員なら、「OL」はいうまでもなく、パートタイマーや派遣社員も会社員です。パートは、短い時間働くことで雇用契約を結んで会社や工場で働くわけですし、派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結び、別の企業に派遣されて働く、という点では、「雇用契約」を結んで働く社員なのです。ところが、これまでは、会社員=サラリーマン=男性の正社員、という思い込みが浸透し、「OL」はボーダーの会社員、パートや派遣社員は会社の外の人、など、主に女性が担ってきた働き方が、除外されて考えられがちだったといえるでしょう。例えば、大手企業は、年功序列・終身雇用が原則、といわれてきました。定年まで働くことを前提に、年齢が高くなればなるほど賃金が高くなる仕組みです。ところが、女性については、日本の戦後企業史は、このコースに乗せずに安くすませるため、途中で追い出しをかけるあの手この手の連続でした。古くは、女性社員には結婚退職制がありました。女性たちが訴訟を起こし、結婚退職制が違法となると、次は、年配の女性が着にくいミニスカートを制服に取り入れて、心理的に追い出しをかけたりする新手が登場しました。八六年に男女雇用機会均等法が施行され、以後、働く女性は増え続けました。この法律で男女の差による格差は違法となると、今度は、大手企業を中心に、「コース別人事」が発明されました。ここを読んで理解したら素敵なパートナーを探しましょう。

参考:
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